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第35回(平成25年度)国際交通安全学会賞贈呈者決定しました

(公財)国際交通安全学会では、昭和54年より国際交通安全学会賞を設け、理想的な交通社会の実現に対して著しく貢献した「業績」、「著作」、「論文」を顕彰してまいりました。  このたび、第35回( 平成25年度 )の授賞が決定いたしました。受賞者の方々の長年にわたる努力と優れた成果に対して深く敬意を表すとともに、心からお慶び申し上げ、ここにお知らせ致します。

 

 なお、学会賞贈呈式は4月11日(金) 経団連ホールで行われます。

 

 

◇業績部門

 

 現状に即した合理的な地域公共交通の再生
 

 京丹後市 丹後海陸交通株式会社

 京丹後市は、少子高齢化が進み人口減少しており、路線バスの乗客数も半減し、補助額も増加し平成24年度には1億800万円と予想されていました。  上限200円バスは、平成18年から連続で利用者が増加し運賃収入も増加し、補助金額も削減されました。上限200円バスは都市部のコミュニティバスの模倣という安易なものではなく、確固たる理念で施策設計を行い、市民へ積極的な広報活動を行い、乗合バスを再生させました。  京丹後市および地元乗合バス事業者の取り組みは、公共交通対策という枠を超えて、教育施策・福祉施策などへの好効果も発現しています。既存の路線バスを活性化させた施策や、周辺市町村へと波及した点などが高く評価されます。

 飯田市の並木を軸とする都市・交通空間の再構築の取り組み

 

 飯田市

 飯田市は、平成19年に環境文化都市宣言、平成21年環境モデル都市に選定され、安全・安心な低炭素まちづくりを目指しています。  飯田市のまちづくりは象徴的な、りんご並木と連続した桜並木を軸とした、都市空間・道路空間を再構築し、魅力のあるまちづくりが進められています。住民、道路管理者、交通管理者と協議を行い、桜並木を保護しながら、現状の交通機能を維持し、新たな都市・交通空間を創出しました。  飯田市は、大火の復興から始まった地元住民を主体とするまちづくりの取り組みを継承し、緑豊かな並木を軸として、快適な移動を保証する移動空間を形成し、歩車共存道路やラウンドアバウトの導入を行い、都市・交通空間を再構築したことは、高く評価しうるもので、他の都市における取り組みに大きな影響を与えるものです。

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