ブックレットNo.2

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8わけです。市場メカニズムの政府部門への応用 一方、価格と限界費用を一致させる市場メカニズムが、うまく働かないのが政府部門です。政府については、たぶん一般の方が考える政府と、経済学が考える政府は少しず....

8わけです。市場メカニズムの政府部門への応用 一方、価格と限界費用を一致させる市場メカニズムが、うまく働かないのが政府部門です。政府については、たぶん一般の方が考える政府と、経済学が考える政府は少しずれていると思います。経済学の主要な論文に出てくる政府とは、いわば神様のようなもので、何でもできる万能の存在です。もちろん、政府も失敗するという考え方もあります。しかし、いまだに政府は何でもできるという発想が根強くあります。 経済学は、もともと欧米で発達した学問ですから、「政府とは、市民によってつくられるものだ」と考えられています。そして、「市民が勝手に行動すると、物事がうまくいかないことがあるから、政府をつくる」という考え方が、その根底にあります。これに対し、日本を含むアジア型の考え方では、どちらかというと政府は、「あらかじめある」という感覚です。この違いについて、私がよく例で使うのは、英語では税金を支払うことを、「pay tax」と言いますが、日本語では「納税」です。この中の「納める」という言葉は、上の人に貢納することを意味しますが、英語の「pay」にはそういう意味はありません。 経済学の考え方を応用すると、「政府の失敗」は、政府部門には競争がないことが原因です。