ブックレットNo.2

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10 最初に「私的限界費用」について考えてみます。この「私的限界費用」とは、高速道路を利用するときに、利用者自身が消費する資源の費用のことです。まず、車を走らせる燃料費が必要です。利用者自身が消費する資....

10 最初に「私的限界費用」について考えてみます。この「私的限界費用」とは、高速道路を利用するときに、利用者自身が消費する資源の費用のことです。まず、車を走らせる燃料費が必要です。利用者自身が消費する資源の費用に対応するのは税抜きの燃料費なので、燃料税の部分を除いて計算します。さらに所要時間を金銭換算した時間費用があります。あとは高速道路の維持・補修費が、ここに入ります。 燃料費と時間費用は、車で移動すれば必ず利用者が支払っています。高速道路料金としては、高速道路の維持・補修の費用だけ負担してもらう、つまり、高速道路料金とその維持・補修費用を等しくすればいい、と思われがちですが、実は「私的」に対してもう一つ、「社会的限界費用」という概念があります。高速道路サービスの限界費用を考える際には、この社会的限界費用も考慮する必要があります。これは経済学でいう「外部性」という概念と関連します。 外部性の費用とは、利用者は直接負担しないが、社会全体で負担している費用のことです。代表的なものが、他車への混雑費用で、これが外部性の主要な要素になります。ほかに交通事故の費用、CO2 、NOx、騒音などの環境費用があります。道路を建設するときには、これらの費用に対してどのくらいの便益があるのかで、建設すべきかどうかを判断しますが、日本ではその判断基準となる費用便益分析の項目に、環境費用は入っていません。 これを入れるべきだという意見はもっともだと思いますが、現時点では、外部性の中で圧倒的に多いのはやはり混雑の費用です。そのため電気自動車が開発されて、CO2 やNOx高速道路料金所