ブックレットNo.2

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14速道路料金を含む)と、高速道路の社会的限界費用を等しくさせることが、経済学の処方箋になります。 では、この処方箋で、高速道路料金は値下げすべきなのか、値上げすべきなのか? 例えば、渋滞が発生している....

14速道路料金を含む)と、高速道路の社会的限界費用を等しくさせることが、経済学の処方箋になります。 では、この処方箋で、高速道路料金は値下げすべきなのか、値上げすべきなのか? 例えば、渋滞が発生している都心部の高速道路は、混雑の費用を考えますと、明らかに社会的限界費用が価格を上回っているため、高速道路料金を値上げして価格を上げるべきです。一方、全く渋滞のない非都心部の高速道路なら、価格のほうが社会的限界費用より高いので、高速道路料金を値下げして価格を下げるべきです。少なくとも混雑が発生している場所で、高速道路料金を値下げすることは、効率の達成という観点では正しい政策ではありません。 ただし、現実には、代替的な交通手段がある等で、経済のほかの部分で、価格と社会的限界費用が等しいという条件は満たされません。例えば、フェリーや鉄道は、明らかに代替的交通手段ですが、価格と社会的限界費用が等しいとは必ずしも言えません。その場合は、それらに与える影響も考慮して、高速道路料金政策を考える必要があります。 例えば、代替的交通手段が独立採算の民間の鉄道だったとします。民間の鉄道の場合、線路を引く設備費用は莫大なものですし、維持・補修の費用や人件費、そのほかの固定費も含めて、乗客から料金を徴収する必要があります。一方、一人が電車に乗る私的限界費用は、そんなに混んでいなければタダみたいなものですから、価格と私的限界費用を比較した場合、価格のほうが高くなります。社会的限界費用については、混雑が少ない路線であれば、価格