ブックレットNo.2

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Yukihiro Kidokoro 道路料金政策の新展開17す。あえて公平性で何が言えるか考えてみますと、高速道路料金の値下げとは、結局は自動車利用者に補助金を出しているのと同じなのです。これによって、フェリーや鉄道会社....

Yukihiro Kidokoro 道路料金政策の新展開17す。あえて公平性で何が言えるか考えてみますと、高速道路料金の値下げとは、結局は自動車利用者に補助金を出しているのと同じなのです。これによって、フェリーや鉄道会社が苦境に陥っているとすれば、そうした会社の利潤が自動車利用者に移っていることになります。ですから、経済学的には、効率性だけでなく公平性の面から見ても、高速料金の無料化は正当化できない。混雑を起こすし、交通事故も起こす、環境費用もほかの輸送モードに対して高いという自動車の利用者に、なぜ補助金を出すのでしょうか? しかもこれは、近年の自動車利用に重い課税をするという世界的な流れにも逆行しています。もし、本当に公平性を考えるなら、やはり個人間の所得格差という真の問題に目を向けるべきであって、何も自動車を利用する層に再分配して、優遇する必要はないということです。道路料金収入は何に使うべきか ここから次の話題に移ります。本日の二つ目の話題として、「道路料金収入は何に使うべきか」という問題について、考えてみたいと思います。 最初に、道路料金収入の使い道としてありがちな答えを、三つほど挙げてみます。一番多いのは「高速道路と一般道路の整備」、二番目は「公共交通機関の充実」、三番目が「交通以外に」です。ここで言う交通以外とは、例えば保育所の建設、消費税率の削減、年金・医療