ブックレットNo.2

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22道路以外への料金収入の使い道 では、料金収入を道路に使わないとしたら、何に使うべきかという問題に移ります。これについては、いろいろと試行錯誤がありますが、ここでは四つ紹介します。このうち三つは外国の....

22道路以外への料金収入の使い道 では、料金収入を道路に使わないとしたら、何に使うべきかという問題に移ります。これについては、いろいろと試行錯誤がありますが、ここでは四つ紹介します。このうち三つは外国の研究で、最後の一つは私の見解です。 一つ目は、私もカリフォルニア大学時代にお世話になったSmall 先生と、イギリスのGoodwin 先生の研究ですが、両者とも、料金収入を三分の一ずつに分けて使うべきという提言をされています。Small 先生の提言は具体的には、「交通利用者に金銭で還元」、「新しい交通サービス導入の資金」、「一括税として還元」の三つに三分の一ずつ使うべきというものです。一方、Goodwin 先生のほうは、「公共交通などの代替交通機関の効率性の向上」、「道路の質の向上」、「一括税として還元」、の三つに三分の一ずつ使うべきというものです。これらは大ざっぱな目安であり、背後に厳密な理論的、実証的根拠があるわけではありませんが、経済学的に最も効率を高めるように使うべきという観点から、常識的な方向性として検討されています。 次が非常に面白い研究で、Parry 先生とBento 先生という、今や大変有名な経済学者ですが、この二人が一〇年ほど前に共著で出した論文があります。これは、道路料金収入を交通以外で使うことを提言した、最初の論文だと記憶しています。どういうものかというと、彼らは道路混雑に対し、混雑税をかけて、その収入で所得税を減税したらどうなるかというシミュ