ブックレットNo.2

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24す。結局、高所得者に高い税金をかけた場合に経済にどれほどのマイナス効果が出るのかが論点です。 Parry 先生とBento 先生の研究が面白いのは、通常の結果とは逆に、道路混雑に税金をかけ、その収入を交通以外の....

24す。結局、高所得者に高い税金をかけた場合に経済にどれほどのマイナス効果が出るのかが論点です。 Parry 先生とBento 先生の研究が面白いのは、通常の結果とは逆に、道路混雑に税金をかけ、その収入を交通以外の所得税の減税に回す、という点です。彼らのロジックは、混雑がなくなれば、みんなが働きに出やすくなるというものです。普通は何かに重い税をかけると、労働の供給が減りますが、二人の考えでは、混雑料をかければ道路がすいて、みんなが通勤しやすくなる。そうすればみんなが働きたくなる。そういう状況になったところで所得税を減税すれば、さらにみんなが働きたくなり、社会的に望ましい状況になるというわけです。新たな税としての混雑税導入の難しさ 最後に、私の研究の一端を紹介しておきます。混雑税の導入は、非常に難しいとされてきました。これにはいろいろな理由がありますが、技術的にできなかった面が大きいように思います。それがSuica やPASMO、携帯のGPS も使える時代になって、近年は技術的に可能になってきています。それがどうして、世界的に普及しないのかというと、やはり結局は、混雑税が新たな税金だからです。例えばロンドンやストックホルムでは、混雑税が導入されましたが、エジンバラなどでは、住民投票で否決されています。その理由は、いかに効果があると言っ