ブックレットNo.2

ブックレットNo.2 page 30/72

電子ブックを開く

このページは ブックレットNo.2 の電子ブックに掲載されている30ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
28ただし、道路と鉄道の両方が混雑している状況では、実はこの補助金政策は、うまく機能しない面があります。鉄道への補助金政策の要件は、道路から鉄道へ需要を移すことによって、道路の混雑を改善し、社会の効率性....

28ただし、道路と鉄道の両方が混雑している状況では、実はこの補助金政策は、うまく機能しない面があります。鉄道への補助金政策の要件は、道路から鉄道へ需要を移すことによって、道路の混雑を改善し、社会の効率性を上げることです。しかし、鉄道も同様に混んでいる場合は、そこに需要を移すのは、必ずしも望ましくはありません。鉄道への補助金政策が機能するのは、鉄道の容量が十分にあって、道路から鉄道へ需要を移すことによって、道路混雑が解消し、かつ、鉄道の混雑の悪化もそれほど見込まれない、という条件が必要になります。・ ・ ・ ・ 最後にまとめますと、価格を変化させる道路料金政策は、極めて重要です。その結果得られた道路料金収入は、最も効率を高めるように使うのがよいという原則に立ち返り、地域の実情を見て考えることが、何よりも重要になります。 道路特定財源のように、道路料金を積み立てて道路整備をすることの根拠は、実は薄弱で、仮に道路特定財源制度によって、利用の少ない道路投資が行われてしまうと、社会的損失が大きくなります。また、道路から鉄道へ需要を誘導することが、常に望ましいかというと、それもまた違っていて、首都圏のように道路と鉄道の両方が混雑している場合は、道路容量の拡大に投資したほうがよい場合もある、という結論になります。