ブックレットNo.2

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40かというと、公的主体の場合は、中国の船会社を訪ねた際に何度も聞いたのですが、「採算度外視」という言葉がよく使われます。公的主体の場合、取扱貨物量を最大化したいということになると、極端に言えばコストを....

40かというと、公的主体の場合は、中国の船会社を訪ねた際に何度も聞いたのですが、「採算度外視」という言葉がよく使われます。公的主体の場合、取扱貨物量を最大化したいということになると、極端に言えばコストを非常に下げて、多少赤字であっても、国費を投入してでも、貨物量を最大化し、港湾のレベルを上げていき、国威発揚につなげたいわけです。それに対して、民間事業者が港湾事業者であると、やはり自社の利潤を最大化して、たとえ貨物量は少なくても優良な顧客をきっちり押さえておくという戦略になってくると考えられます。 ここで、船社による港湾選択に関する分析について、少し注釈を加えておきたいと思います。これまでもさまざまな港湾選択に関する分析がありますが、実際にはアンケートベースでした。例えば、船社や荷主に対して「あなたはどういう港を使いたいですか?」「あなたが最も重要視するポイントは何ですか?」という質問をし、選択肢のなかにコストや安全性など諸々が入っているわけです。それらを選択してもらい、荷主や船社が港湾を選択する際に重要視しているポイントを示した論文が長年に渡ってたくさん出ています。しかし、これらはあくまでアンケートの結果なのです。このような研究のベースはある一定の地域でのアンケートですので、できればそういう人間の意識のようなものを取り去った上で、数字だけで何とか分析ができないものか、と思ったわけです。船社の方には「それは駄目だ」「そんなもんじゃないよ、君」と言われたのですが、そういう手法もあると思い、分析してみました。 そこで私は、「船社の費用関数」(資料3)というものを考えてみました。船社は荷主から