ブックレットNo.2

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Yuto Kitamura途上国の教育普及と教育開発研究の役割-教育を通して「市民」を育てる-53は開発途上国(以下、途上国)で生活しており、そのうちの六〇%以上が女子・女性である。このように多くの人が基礎的な教育....

Yuto Kitamura途上国の教育普及と教育開発研究の役割-教育を通して「市民」を育てる-53は開発途上国(以下、途上国)で生活しており、そのうちの六〇%以上が女子・女性である。このように多くの人が基礎的な教育を受ける機会を得ることができずにいる状況を改善するために、長年にわたってさまざまな努力が国際社会のなかで積み上げられてきた。とくに一九九〇年代以降、「万人のための教育(E FA : Education for All)」(資料1)という国際目標のもとで、世界中の途上国における基礎教育普及のための動きが活発化している。 EFA は、世界のあらゆる国家・社会においてすべての人が等しく、基礎的な教育を受ける機会を保障されなければならないことに合意した国際目標である。この目標は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)や国連児童基金(ユニセフ)、世界銀行などの国際機関が共催した「万人のための教育世界会議」(一九九〇年三月)と「世界教育フォーラム」(二〇〇〇年四月)において、細部の修正を経ながらも基本的に二度にわたって合意されたものである。 EFA において最も強調されていることは、いかなる社会においても基礎的な教育を受ける権利はすべての人に保障されるべきであり、そのために国家ならびに国際社会は最善を尽くさなければならないということである。 このEFA という概念は、それまで初等教育を中心に理解されていた基礎教育の概念を拡大し、より包括的かつ柔軟な教育のあり方を提案したものである。すなわち、初等教育を中心とする公的な学校教育を基本としつつも、就学前教育、職業教育、成人識字教育なども含めた幅広い領域の教育を、子ども、青年、大人といったあらゆる年齢層に対して、人種、性別、