ブックレットNo.2

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Yuto Kitamura途上国の教育普及と教育開発研究の役割-教育を通して「市民」を育てる-65日の途上国と非常によく似た当時の欧米諸国の社会状況(産業化と都市化の進展、労働者と市民を主体とする民主主義の発展、社....

Yuto Kitamura途上国の教育普及と教育開発研究の役割-教育を通して「市民」を育てる-65日の途上国と非常によく似た当時の欧米諸国の社会状況(産業化と都市化の進展、労働者と市民を主体とする民主主義の発展、社会的権利に対する意識の高まり、児童労働の蔓延、女性の社会進出、等)のなかで発展した自由主義教育の理念をみることができる。こうしたリベラリズム教育思想の源流であるデューイの主張は、今日のEFA理念に対しても大きな影響を及ぼしている。 教育へのアクセスを基本的人権として捉えるEFA の理念を軸にしつつ、それに加えてESD をめぐる国際的な議論や実践の応用可能性を検討するなかで、民主主義の担い手となる主体を形成する教育とはいかなるものであるのかという問題を考えていくことが欠かせない。そして、こうした問題を考えることこそが、教育開発研究に求められている社会的な役割であり、国際交通安全学会でも議論されるような「安心で安全な社会のあり方」を国際的な文脈で検討するうえでも、大いにその成果を活かすことができると信じている。 教育は人権であり、経済成長の原動力であり、市民を育成することで国家や社会を統合するための基盤づくりに貢献するものである。そして、何よりも教育の最も大切な目的は、平和な世界を実現するために、国際的な理解や協調を支える一人ひとりの地球市民を育てることであることを指摘して、本稿の結びとしたい。