ブックレットNo.2

ブックレットNo.2 page 8/72

電子ブックを開く

このページは ブックレットNo.2 の電子ブックに掲載されている8ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
6前提となる「経済学的な正しさ」とは、どのようなものなのかという話をします。 経済学は、基本的には単純な学問で、経済学独自の理論体系があるわけではありません。経済学の基本的な体系は物理学、ニュートン力....

6前提となる「経済学的な正しさ」とは、どのようなものなのかという話をします。 経済学は、基本的には単純な学問で、経済学独自の理論体系があるわけではありません。経済学の基本的な体系は物理学、ニュートン力学をまねていますし、最近流行のゲーム理論などは、生物学の体系をまねています。こうしていろいろな学問分野の理論を借りて、人間はこういう行動を取るだろうと仮定して、経済学的モデルとして組み立てているわけです。そこで使われる基本原理は、「競争が価格と限界費用を一致させる」というものです。限界費用とは、財を追加的に一個つくるときの価格であり、例えば、「このミネラルウォーターが一個五〇円でつくれるとしたら、価格は五〇円にすべきである」と、経済学では考えます。しかもその際、外からこうしろと言われなくても、競争さえあればその状況を達成できるとするのが、経済学の基本的な考え方で、実はこの原理に尽きるわけです。(資料1) なぜ競争によって、それが達成できるかというと、五〇円でつくれる財に八〇円の価格が付いていたら、三〇円儲かるから、ほかの会社が次々と参入して、利益を得ようとします。こうして生産が増えて売れていくと、その財が消費者に行きわたり、需要が落ちて価格が下がり、結局は儲けがゼロの段階までいくでしょう。反対に、価格が限界費用よりも小さくなれば、つくっても損をするので企業は撤退します。損をするよりは、生産を止めて利益をゼロにしたほうがいいということです。こうして、結局、財には最終的にコストに応じた価格がつく。このように価格と限界費用が一致した状態が、経済学が考える社会的に最も望まし