研究調査

research study

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自動運転車を日常生活で安心して使うための安全基準ーガイドラインの整備・点検

プロジェクトリーダー:今井 猛嘉
年度:2025年, プロジェクトナンバー:2520A

背景と目的

自動運転車の社会実装は2025年度から加速され、ロボット・タクシー等の利用が開始される。これは、様々な交通需要に対応する望ましい流れだが、自動運転車が最低限具備すべき安全性や事故時の責任分担は不明確なままである。この点を明確にし、自動運転車の社会的信頼を向上させることを目指して、2402Cプロジェクトでは「ガイドライン」を作成した。この成果を踏まえ、本社会貢献プロジェクトでは、自動運転車の利用者、メーカー、運行事業者及び行政等の声を集約しつつ「ガイドライン」をより良いものとし、日英版として公表する。この活動を通じて、自動運転車の社会的信頼の継続的確保を目指し、利用者の生活水準の向上に貢献したい。

期待される成果

1. 自動運転車の安全性が周知されると、人々は安心し、自動運転車への需要が高まる。その結果、自動運転車の製造インセンティブが向上し、自動運転車の安全性はより高まるであろう。このサイクルを通じて、安全・安心な自動運転車と共存する社会を実現することは、国際交通安全学会の趣旨に合致する。
2. このサイクルの早期実現に向けて、1年目は、メーカー、事業者、行政、及び自動運転車の実用化が予定される地域住民の意見を踏まえ、「ガイドライン」を改定した上で、「ガイドライン」の背景と国際的意義を説明する書籍を(日本語及び英語により)刊行する。この成果を踏まえ、2年目は、自動運転車の社会的受容性を高めるため全国シンポジウムを開催する。そこには、海外の関係者(UN、Society of Automotive Engineers: SAE, UK運輸省やEU委員会の関係者等)の参加も求め、国際的に自動運転車の利用を加速するための条件を確認する。

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