研究調査

research study

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無信号横断歩道における閃光型の注意喚起施設の普及にむけて

プロジェクトリーダー:小早川 悟
年度:2026年, プロジェクトナンバー:2621A

背景と目的

これまでの自主研究プロジェクトで、無信号の横断歩道おける横断歩行者の通行利便性と安全性を向上させるために閃光により運転者の注意喚起を促す Rectangular Rapid Flashing Beacons (RRFB)の実証実験を行ってきた。その結果、RRFBを設置した横断歩道における譲りが大幅に向上し、その閃光効果と常設効果を定量的に明らかにすることができた。一方で、ここ数年の間に様々なタイプの注意喚起装置が日本各地で設置され始めている。しかし、注意喚起の方法や設置の考え方には基準となるものがなく、日本の道路事情に合わせた設置の考え方の整理と周知が必要であると感じている。そこで、本プロジェクトでは、これまでの自主研究プロジェクトで得られたデータや知見をもとに、無信号の横断歩道における閃光型の注意喚起装置の普及に向けた議論を行い、その内容を広く周知していくことを目的とする。
本プロジェクトは“IATSSビジョン2024”のWellbeingに関係が強いと考える。赤信号により強制的に自動車を止めるのではなく、RRFBを通して歩行者が横断意思をドライバーに示すことで車両の譲りを促し、交通安全の向上と多幸感を生み出すことができる。

期待される成果

これまでも国内外において交通信号機以外での新たな横断施設の導入の検討が進められており、ここ数年の間に様々なタイプの注意喚起装置が日本各地で設置され始めているが、わが国では閃光や電光表示を用いた横断施設については試行段階であり、さまざまなタイプが混在している。例えば、横断者をセンサーで感知するものや押しボタン式のもの、文字盤による注意喚起によるものや閃光型のもの、さらには横断歩道標識と一体型のものや分離されているものなど、その規格は統一されていない。そこで、本プロジェクトでは、道路管理者および交通管理者を対象に、これまでの研究プロジェクトで得られたデータや知見を周知していくことで、歩行者横断施設の運用のあり方を議論し、無信号横断歩道における安全性向上を図る。さらには、無信号横断歩道の注意喚起装置の設置の考え方を提言していくことができると考える。

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