ブックレットNo.2

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Yukihiro Kidokoro 道路料金政策の新展開23レーションを行って、実はそうすることが、社会の効率性を上げる可能性があることを示したのです。これはつまり、混雑に対して課金を行って、その収入で所得税を減税すると....

Yukihiro Kidokoro 道路料金政策の新展開23レーションを行って、実はそうすることが、社会の効率性を上げる可能性があることを示したのです。これはつまり、混雑に対して課金を行って、その収入で所得税を減税すると、社会的に望ましい状況が生じるということで、彼らの提言は、経済学の通常の結果とは逆になっています。 経済学では、一部に重い税をかけるよりも、消費税のように広く薄く税をかけて税による歪みを最小化するほうが望ましい、というのが通常の考え方です。そう考えると、夢も希望もない学問だと思われるかもしれませんが、逃げ道のない税金こそが、最も効率的な税金です。消費税のように、全部にかけられると逃げようがないわけです。では、所得税を増税すると、何が問題になるかというと、「そんなに税金が高いのなら、私は働かない」というマイナスのインセンティブがあります。所得税については、労働の対価に税金をかけることで、どれだけ労働の供給に悪影響があるかという点が、長い間、経済学の主要な論点になってきました。例えば、ブッシュ政権が高所得者の減税を行ったのは、結局は高所得者が、アメリカの富を稼いでいるからで、彼らがアイデアを生まなくなったらアメリカは駄目になると考えたからです。 したがって、高所得者を働かせるために、彼らの税金を下げようというのが、アメリカの共和党の伝統的な考え方です。一方、民主党は、今のオバマ政権ですと、そうは言っても貧富の差が開くのは好ましくないので、高所得者にも相応の税金をかけるべきだと考えていま