ブックレットNo.2

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Mariko Futamura 国際港湾競争と日本の戦略31などを扱っています。今回は「国際港湾競争と日本の戦略」についてお話しようと思います。 日本の空港・港湾政策に関する議論では「ハブ化の推進が必要である」という主....

Mariko Futamura 国際港湾競争と日本の戦略31などを扱っています。今回は「国際港湾競争と日本の戦略」についてお話しようと思います。 日本の空港・港湾政策に関する議論では「ハブ化の推進が必要である」という主張が頻繁になされます。しかし私はその背景となる、「なぜハブ化が必要なのか?」という議論が抜け落ちていると思います。いわゆる「グローバル・ハブを目指す」ことが望ましいことなのかどうか、根本的なことも含めてそこからハブ化のメリットを考えてみましょう。まず、外から荷物が日本に直接着くので、極めて短時間で私たちは荷物を手に入れることができます。すなわち、物流の専門用語で言うと、リードタイムが短くなるということです。また、着いた荷物を次の国へまた出すというトランジットの作業があります。その作業には人手が必要になるため、雇用が創出できるというメリットがあるかもしれません。つまり、ダイレクト・アクセスと雇用創出、この二つのメリットと投資のコストが見合うかどうかだと思います。 二点目です。日本の港湾の国際競争力は低下しています。そして強化が必要であるとされています。港湾にとって「国際競争力が強い」とは、どういうことかという議論です。港湾事業者は港湾を使ってもらうための、さまざまな努力はできますが、船社に無理やり自分たちの港湾を使わせるように強制することはできないわけです。要は需要サイドである船社から選択されるような港湾をつくり上げることが重要なのです。ここで必要なのは、船社や荷主が望ましいと考える港湾とは何かということを、きちんと考えて、必要な投資を適切に行うことだと思います。以上の点をふまえて、競争力のあるインフラ構築のために必要な要素