ブックレットNo.2

ブックレットNo.2 page 51/72

電子ブックを開く

このページは ブックレットNo.2 の電子ブックに掲載されている51ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
Mariko Futamura 国際港湾競争と日本の戦略49フレットには、「競争」の文字が並び、「私たちは民間企業の発想で運営している、商業ベースで運営している」と書かれています。そして近隣一一港の 数字を挙げて、例え....

Mariko Futamura 国際港湾競争と日本の戦略49フレットには、「競争」の文字が並び、「私たちは民間企業の発想で運営している、商業ベースで運営している」と書かれています。そして近隣一一港の 数字を挙げて、例えばコンテナ量においてロッテルダム港がどれだけのシェアを取っているかという数字をきっちり出し、「勝つ」という明確な目的をもってサービスに努めています。また、近隣港のライバルは、アントワープ、ハンブルグであると認識し、相手の戦略を逐一見ながら自分たちも努力している。非常に面白い公的主体だなと思います。 先ほど近隣港での連携が必要であるとか、水域面積が大きいほうがより使い勝手がいいらしい、という分析結果を示しましたが、実際にロッテルダム港は船社から選ばれる港湾になっています。ロッテルダム港の大きさは現在、一万五〇〇ヘクタール、長さは約四〇キロメートルに渡っており、非常に大きい港湾ですが、ついに港湾の敷地が足りなくなり、さらに埋め立てをしています。二〇〇八年から計画が始まり、一〇〇〇ヘクタールの土地をつくり出そうというわけです。なかなか豪快な計画だと思います。 通常、船社はヨーロッパのメインのオフィスをロンドンに置くケースが多いのですが、商船三井は数年前、ロッテルダムにヨーロッパ本社を移しており、実際に荷物が動く所で仕事をしたほうがいい、と移転を決めたとのことです。これも、現在のロッテルダム港の勢いを示すものだと思います。公的な所有でありながら、民間のお金も集めつつ拡大していくという、非常にどん欲な港湾です。